PETがん検診│総合コース

全身のがんを対象とする、総合的な検診です。PET検査にCT検査、MRI検査、超音波検査等を組み合わせて、精度の高いがん検診を実現します。
  • 料金:150,000円(税込)
  • 検査時間:約4時間

検診の流れ

STEP 01
受付・更衣・採尿
検査前日から、事前にお送りした説明書の注意事項に従って準備を行ってください。当日は、ご記入いただいた問診票を受付時にご提出いただきます。
STEP 02
同意書署名・追加問診・身体測定
検査の内容をご理解いただいた上で、同意書に署名をしていただきます。また、問診票の内容確認や追加の質問などをさせていただいた後、身長、体重、血圧などの身体測定を行います。
STEP 03
MRI検査
(約20分)

ベッドに仰向けで寝ていただき、MRI検査を行います。検査中は大きな音がしますので、耳栓をお使いください。CT検査と同様に、痛みなどはありません(狭い所が苦手な方はスタッフにお申し付けください)

STEP 04
超音波検査
(約20分)

透明ゼリーを塗布したプローブ(超音波検査機)を検査部位に密着させ、超音波の反射音(エコー)によって体内の様子を調べます。

STEP 05
乳房超音波検査
(約10分)
【女性のみ】
女性は乳房専用自動超音波装置にて乳腺の検査を行います。
STEP 06
採血・PET検査のくすり(FDG)投与

血液検査のため採血を行った後、引き続きPET検査のくすり(FDG)を静脈内に注射します。

STEP 07
安静
(約50分)

投与したFDGが体に行き渡るまで、安静にしてお待ちいただきます。会話や読書、体操をすると筋肉にくすりが集まり、診断の妨げとなりますので、ご注意ください。

STEP 08
PET撮像前の排尿

FDGは尿として排泄されるため、がんが膀胱やその周囲にあっても、膀胱にたまったFDGと重なってしまい、うまく診断できません。これを避けるため、PET撮像の前に排尿をしていただきます。

STEP 09
PET-CT撮像
(約30分)

ベッドに仰向けで寝ていただき、PET-CT検査を行います。PET-CTは、PETによる機能の撮影とCTによるかたちの撮影を同時に行うことで、より精度の高い撮像を短時間に行う装置です。なお、診断の精度を高めるため、1時間~1時間半後に改めて撮像をさせていただく場合があります。

STEP 10
検査画像仮説明

医師より、画像の簡単な説明をいたします。なお血液検査の結果を踏まえた報告書は、後日(検診後約2週間後)郵送にてお送りいたします。

検査項目

検査項目 検査内容
PET検査(頭部から骨盤部) 検査ではブドウ糖に似た性質のくすり(FDG)を静脈に注射します。がん細胞は正常細胞よりも多量のブドウ糖を必要とするため、撮影された画像からFDGの集積具合を診ることによって、がんの有無を調べることができます。
CT検査(胸部、腹部、腹囲・内臓脂肪面積計測) X線にて胸部・上腹部を撮影し、身体の断層画像を得ます。肺がんなどの診断に有用です。
またX線で撮影した腹部の断層画像より、内臓脂肪の面積を計測して『脂肪のつき方』を診断できます。内臓脂肪の面積はメタボリックシンドロームの診断基準の一つです。
MRI検査(頭部、骨盤部) 磁石と電磁波を利用して身体の断面を撮影します。脳腫瘍や骨盤内のさまざまながん(子宮がん・卵巣がん・膀胱がん・前立腺がん)の診断に重要です。
超音波検査(腹部、乳房【女性のみ】) 超音波を体外から発射し、その反射波を利用して画像にします。腹部臓器(肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓)のかたちや性状(硬さ・均一性)を診て、がんの有無を調べます。
また、女性は乳房も撮影いたします。
腫瘍マーカー(PSA【男性のみ】) 血液検査でがんのリスクを調べます。
PSAは前立腺がんのスクリーニングとして用います。
胃炎関連検査(ペプシノーゲンⅠ、ペプシノーゲンⅠ/Ⅱ、ピロリ菌抗体) 血液検査で胃がんのリスクを調べます。
ペプシノーゲンでは胃粘膜の委縮の程度を診ます。また潰瘍や胃がん発生への関与が疑われるピロリ菌の有無も検査します。
ウイルス性肝炎検査(HBs抗原、HCV抗体) 血液検査で肝がんのリスクを調べます。
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎や慢性肝炎を起こすことがあり、さらには肝硬変や肝がんに進行する可能性も生じます。
大腸病変検査(便潜血) 2日分の検便により、大腸がんや大腸ポリープのスクリーニングをします。
便潜血陽性反応の場合は、PET検査で異常が見られなくても精査されることをお勧めしています。
基本検査(身長・体重・血圧・脈拍) 身長・体重から肥満度を示す指標のBMIを算出します。また、高血圧や頻脈・徐脈を調べます。
一般血液検査 血液からさまざまな異常を調べます。
尿検査(尿蛋白、尿糖、尿潜血) 腎臓・尿管・膀胱などの異常や糖尿病の疑いを調べます。

ご注意ください

  • すべてのがんや脳疾患が発見されるわけではありません。
  • 良性疾患や正常でも陽性となる可能性があります。
  • PET検査、CT検査では微量の放射線被曝を伴いますが、健康に影響を与えることはありません。
  • 以下の方は、乳房自動超音波検査ができないか、良好な画像を得られない可能性があります。
    -乳腺の全摘出術を受けられている方。
    -豊胸手術を受けられている方。
  • 次の場合はご受診いただけません。
    -妊娠中や妊娠の可能性がある。
    -がん・脳疾患・認知症と診断されたり、その疑いにて医療機関を受診されている。
    -機器撮影中(30分)閉所でじっと動かずにいられない。
    -ご本人様からご受診の同意が得られない。
  • 体内に電子機器や金属のある方、空腹時血糖値が高い方、40歳未満の方、治療中の病気やお身体の状態等によってはご受診いただけない場合があります。
  • PETがん検診受診者様の検査データは、検査時にいただく同意書に基づき、匿名化の後、当センターの倫理委員会にて承認された研究に使用させていただきます。