アミロイドPET検査について

認知症の種類として、最も割合が多い
「アルツハイマー型認知症」

日本の認知症高齢者は2012年で462万人と推計されていましたが、今後の高齢者人口の急増とともに、2025年には約700万人(65歳以上の高齢者の約5人に1人)に達すると見込まれています。

アルツハイマー病とアミロイドβの関係

アルツハイマー病の全容は未解明ですが、アミロイドβと呼ばれる異常蛋白が脳内へ蓄積することで病気が進行するという考え方(アミロイドカスケード説)が近年の主流となっています。

蓄積は徐々に…

アミロイドβの蓄積はアルツハイマー病の症状が現れる少なくとも十数年前から認められ、正常な神経細胞が死滅して脳が萎縮し、認知機能障害が進行するといわれています。

早期受診の重要性

アミロイドβ蓄積の有無や程度を調べることにより、認知症をより正確に区別・評価することが可能で、治療薬の選択や治療方針に十分役立つと考えられています。

アミロイドPET検査の適切な実施に際して

当センターは、日本核医学会・日本認知症学会・日本神経学会が定める「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン (第3版)」に沿ってアミロイドPET検査を実施しています。 また当センターは、日本核医学会による「PET薬剤製造施設認証」および「PET撮像施設認証」を取得しており、厳格な基準の下、Florbetapirという検査薬を用いてPET-CT検査を行います。
  • 料金:300,000円(税込)
  • 検査時間:約2時間
  • 当センターの脳機能PET外来を経てアミロイドPET検査を受診される場合、料金は225,000円(税込)になります。
  • 当センターのPETがん検診(総合コース+脳オプション)を受診後3ヶ月未満に脳機能PET外来を経て、アミロイドPET検査を受診される場合、料金は150,000円(税込)になります。

アミロイドPET検査の流れ

STEP 01
受付・更衣
検査前日から、事前にお送りした説明書の注意事項に従って準備を行ってください。当日は、ご記入いただいた同意書を受付時にご提出いただきます。
STEP 02
身体測定
身長、体重、血圧などの身体測定を行います。
STEP 03
PET検査のくすり投与
PET検査のくすり(Florbetapir)を静脈内に注射します。。
STEP 04
安静(約40分)

投与したくすりが脳内に行き渡るまで、安静にしてお待ちいただきます。
STEP 05
PET-CT撮像(約20分)

ベッドに仰向けで寝ていただき、PET-CT検査を行います。PET-CTは、PETによる機能の撮影とCTによるかたちの撮影を同時に行うことで、より精度の高い撮像を短時間に行う装置です。
STEP 06
検査結果
検査結果の報告書は、後日(検診後約2週間後)郵送にてお送りいたします。アミロイドPET検査は、検査当日の結果説明は行っておりませんのでご了承ください。

ご注意ください

  • 必要に応じ、ご家族や介護者の付添(1名)をお願いします。
  • すべての脳疾患が発見されるわけではありません。
  • アミロイドβの蓄積有無がアルツハイマー型認知症の発症または非発症の可能性を保証するものではありません。
  • PET-CT検査では微量の放射線被曝を伴いますが、健康に影響を与えることはありません。
  • 妊娠中や妊娠の可能性がある方はご受診いただけません。
  • 同日に他の受診コースと併行してご受診いただくことはできません。
  • アミロイドPET検査は保険適用外の全額自己負担となります。
  • 受診結果は書面郵送にて報告となりますので、ご質問等は相談電話にて医師が対応します。
  • 受診者様の検査データは、検査時にいただく同意書に基づき、匿名化の後、当センターの倫理委員会にて承認された研究に使用させていただく場合があります。
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お電話でのお問合せ先

浜松ホトニクス健康情報室
フリーダイヤル0120-584-722 Fax. 053-584-0723
※浜松ホトニクス株式会社は、浜松PET診断センターの窓口業務を受託しています。