認知症を知ろう コラム2020.09.21

世界アルツハイマーデー/世界アルツハイマー月間

9月21日は「世界アルツハイマーデー」です。1994年に国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)が共同で制定し、認知症の啓蒙を実施しています。また、9月は「世界アルツハイマー月間」として定められ、世界各国で様々な取り組みがおこなわれています。
日本では、公益社団法人「認知症の人と家族の会」が中心となり、認知症への理解を深める活動をおこなっています。その一環として、9月21日を中心に各地のランドマークや庁舎等をオレンジ色にライトアップされる予定になっており、霞が関の認知症関係官公庁では9月15日~18日の間、オレンジリングドレスアップがなされたそうです。
オレンジリングドレスアップ
山梨県庁(上段左)、大府市役所(上段右)、
官庁オレンジリングドレスアップ(下段)厚生労働省HPより
世界アルツハイマーデー

知ることの大切さ

認知症には多様な要因があり、その要因によって症状も異なります。最も多いとされているアルツハイマー型では完全に治すことは出来ませんが、進行を緩める治療が可能ですし、認知症の要因によっては症状が改善されることもあるため、早期発見が重要です。
また、普段から皆様が認知症に対する理解を深めていただくことで、身近な人の変化に気付き早期発見に繋がることや認知症患者さんを家族だけでなく地域で見守ることにも繋がります。
世界アルツハイマーデーをきっかけに少しでも認知症について知っていただけましたら幸いです。

当センターでの認知症への取り組み

当センターではPET検査やMRI検査といった画像診断を中心に認知症の診断・早期発見・研究に取り組んでいます。もの忘れが気になる方は脳機能PET外来PETがん検診/総合コース+脳オプションをご活用ください。また、医師の判断により、必要と認められた場合にはアミロイドPET検査を実施しております。
その他、職員の認知症理解を深めるため、昨年末には認知症サポーター養成講座を受講しました(当センターでの受講風景はこちらから)。認知症サポーター養成講座は様々な自治体にて開催されておりますので、機会がありましたらご参加ください。

参考サイト
​厚生労働省HP「認知症施策
公益社団法人 認知症の人と家族の会
事務局 (005)