動脈硬化② – LOX-index®検査 – コラム2020.03.06

脳梗塞・心筋梗塞の危険性

日本人の死因の1位はがん(悪性新生物)で、全体の27.4%※1を占めますが、動脈硬化が原因とされる脳血管疾患、心疾患による死亡数を合計すると全体の23.2%※2を占め、同水準にあります。これらの疾患は発症すると命に係わるばかりではなく、介護が必要な後遺症が残るなど、生活の質(QOL)を低下させてしまいます。
動脈硬化は自覚症状がないままに進行し、突然、脳血管疾患や心疾患を発症しますので、リスクを早期に把握し発症予防に努めることが重要です。
※1・※2 平成30年(2018)人口動態統計(確定数)(厚生労働省HPより)

LOX-index®検査とは – 発症リスクを知る –

LOX-index®検査とは
LOX-index®検査は将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する血液検査です。
血液中の酸化した超悪玉コレステロール(LAB)とそれを血管の壁に取り込んで動脈硬化を促進させるたんぱく質(LOX-1)という物質を測定・解析することで発症リスクを評価しています。これらの解析結果を「LOX-index値」として表示しており、数値が高いと将来の脳梗塞発症率は約3倍、心筋梗塞発症率は約2倍となることがわかっています。一度、抗加齢オプションにて、動脈硬化リスクを確認してみてはいかがでしょうか。
また、LOX-index値が高くなる原因として、喫煙・肥満・暴飲暴食・糖尿病などがあります。値が高い場合は生活習慣を改善し、発症予防に取り組むことが大切です。

動脈硬化性疾患の予防

不適切な生活習慣を改善することで動脈硬化は予防することができます。今からでも遅くありません。まずはできることから取り組んでみてはいかがでしょうか。
動脈硬化性疾患を予防するための生活習慣改善の7項目
看護師 (003)