がんで死なない、認知症で苦しまない、健康長寿社会の実現へ コラム2019.06.11

光技術で地域に貢献する

浜松PET診断センター
浜松光医学財団は、2002年に浜松ホトニクス株式会社の100%出資で設立されました。そして、翌2003年に浜松PET診断センターを設立し、PETがん検診を開始しました。なぜ浜松ホトニクスが医療施設を設立したのか-。そこには、浜松ホトニクス前社長である晝馬輝夫(享年91歳)の「遠州地域からがんや認知症をなくす」という強い想いがありました。「PHOTON IS OUR BUSINESS」という社訓の通り、「光」に関する製品を数多く持つ浜松ホトニクスの中でも、医療分野における売上実績は全体の約35%を占め、特にPET装置やX線CT装置などの検出器分野においては世界シェアの約90%を誇ります。この光技術を用いた医療機器で“がんで死なない、認知症で苦しまない、健康長寿社会”を実現し、拠点を置く浜松市、ならびに遠州地域に貢献したい、という想いから浜松光医学財団は設立されました。

健康長寿社会の実現へ

浜松PET診断センターでは、がんで死なない、認知症で苦しまない、健康長寿社会の実現に向け、2018年12月末時点で、延べ10,000人以上の方に約30,000件のPETがん検診を実施し、300例を超えるがんを発見してきました。また、ホトニクス社員を対象としたPET研究検診では、PETがん検診の受診群が非受診群に比べ、死亡率が抑えられ、医療費や通院・入院といった負担も軽減されることが確認されており、PETがん検診の有用性が確認されています。

更なる精度向上を目指して、次のステップへ

PET検査風景
浜松PET診断センターで提供するPETがん検診/総合コースは、今までの検診データを基に検査項目の見直しを行い、2019年7月よりリニューアルいたします。また、認知症への関心が高まる中、2019年5月より「脳機能PET外来」を新設し、認知症に関する専門医が診察を行っております。アルツハイマー型認知症の原因と考えられているアミロイドβの脳への蓄積をPET検査で捉える「アミロイドPET検査」も開始し、今後の認知症診断に貢献できると考えております。がんや認知症が心配になったら、浜松PET診断センターにお問い合わせください。
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